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自叙伝『세상에 너를 소리쳐 ~世界に君を叫べ~』 を紹介するブログ
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                         最高本能 スンリ #3

~父さん 母さん、僕が幸せにするから

誰かが僕に『尊敬する人は誰?』と尋ねるなら、僕は1秒の迷いもなく両親を挙げる。

単に僕を産んで育ててくれたという理由だけでない。 困難を打破って立ち上がったその両親の

意志と努力が分かるからだ。 苦難と逆境の前でも笑いを失わなかった両親の強靭さが分かるから。

両親は僕にとって希望と勇気の証だから。

 

 

失意に陥って何もできなかった父だが、しばらくすると気を取り直し、またプロゴルファー

として仕事を始めた。 父の挫折がそのまま家族の挫折であることを悟られたのだろう。

だが返さなければならない借金はとてもたくさん残っていた。 父の収入では借金だけ返すにも

足りなかったので、母も生活戦線に飛び込まなければならなかった。

それで始めたのが野球場の前で飲み物を売ることだった。

 

 

正直、恥ずかしかった。 以前は堂々としたキャリアウーマンだった母が今は露天商をするは…。

友人らに見られない野球場の近くには絶対行かなかった。 母には申し訳なかったが、

幼心に冷やかしにあうことが恐ろしかった。 それでも母の前では決して表情に出さなかった。

 

『母さん、今日は飲み物いくつ売った?』

『残ったよ。』

『たくさん売らなくちゃ。 昨日5個売ったら、今日6個、明日は7個、人は常に発展しなきゃいけないんじゃない?』

母が家に帰ってくると、わざわざ冗談を言った。 疲れた母を笑わせてあげたかった。

僕が助けてあげることができることはせいぜいその程度であったのだから。

生活はますます不安定だった。両親も簡単に傷を回復されることが出来ない状態だった。

明け方になると、両親のため息の声が聞こえてきた。 ため息を聞いた日は僕も明け方まで寝る

ことができなかった。 『どうすれば両親を幸せにすることができるだろうか?』 

それが僕の最大の悩みだった。 他の誰より自信に満ち溢れていた父、いつも明るく笑って

いた母、両親に以前のその姿に取り戻してあげたかった。

 

人々は話す。 大きい夢を持て!と。 具体的な抱負があってこそ成功することができる!と。

それで幼い時、子供たちの夢は大統領や科学者のように立派な人になること、

になる。 だが僕の夢は違った。 両親だけを幸せにしてあげれるならば、どんな人になろうが関係

なかった。 夢の大きさや重さは重要ではないと思う。 むしろ重要なのは『理由』ではないか?

なぜそのような夢を抱いたのか、なぜその夢をかなえなければならないのか、その理由により

実現の可能性も変わると信じる。 夢の理由が切羽詰って切実なほど、さらに熱心に努力して辿り

つこうとすると思うから。 僕には切実な理由があった。 大変で難しい瞬間にも決して『放棄』

という言葉は思い出さなかった。 僕の夢は僕だけの夢でなく、僕たちの両親の夢だったのだから。

それだけ責任感は重大だったし、義務感も大きくならざるをえなかった。

 

 

デビューして人気を得て、最も嬉しいのは両親が幸せそうだという事実だ。 父はインターネット

まで習って出演する番組のモニタリングに熱心だ。 僕に対する記事も文が載ってくれば1つも

逃さず読んで僕に知らせる。 いつか父がこういう話をしたことがある。 『息子よ、息子がうま

くいって俺達も、ものすごく刺激された。 息子が努力して成功したのに両親である我々がじっと

していることができるか? 俺たちもさらに熱心にして、息子を追い越すことにした。』

僕の生涯で最も大きい称賛だった。 僕のおかげで刺激を受けて努力することになったという

話を聞くとは。 それも両親からの言葉だ。 その間の痛みと傷が綺麗に消える瞬間でもあった。

まだ道は遠いけれど最低限、僕が幼い頃から抱いてきた夢の1つは成し遂げたという気がした。

両親が僕によって幸せになられた、という事だから。 それで僕は新しい夢を抱くことにした。

夢が持つ力を実感した以上、僕を導くまた他の夢を探さなければならなかった。 

僕の中に抱く夢は己が行く道を知らせる道しるべであり、努力を促す力でもあり、僕が生きて

いく理由なのだから。

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