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自叙伝『세상에 너를 소리쳐 ~世界に君を叫べ~』 を紹介するブログ
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                         最高本能 スンリ #2

~『スンリ、俺はお前が本当に好きだ』

<バトル神話>とボーカル学校を通じて、僕が【井の中の蛙】に過ぎなかったという事実を

骨に凍みるほど悟ったと考えたが、それがまた錯覚に過ぎないとは。 YGに練習生で入って

みて今まで僕が居た世界がどれ程まで狭かったかを知ってからしばらくの間、衝撃に包まれた。

 

 

練習生オーディションを見た時。 僕のオーディション動画を見たヤン代表が練習室に降りてきた。

『私が映像を見たが気心が少しあるようだね。 ひょっとしてジヨンとヨンベ分かる?』

『ええ?  はい、分かります』

『ジヨンとヨンベが6年の間、私たちの会社で練習していて来年頃にグループにして出すつも

りだ。 その子ら実力は信じられないくらい立派で。 私が見た時、君は歌50点、踊り50点程度だ。

その上に発展の可能性はあるようだから明日から練習して全部100点になるようにやってみて。』

 

 

正直、当時ジヨンとヨンベの兄達が誰なのかよくわからなかった。 代表が尋ねるのでうっかり

分かると答えただけだ。 当然兄らの実力がどの程度なのかも推測出来なかった。 だが信じられな

いほど立派な実力というのはどんなものなのか。練習生生活を始めてみて、はじめて感じること

になった。

 

 

実力の差があまりにも大きかった。 歌・踊り・スタイル… 何一つ比較することさえ出来

なかった。 長い時間練習生であったジヨン兄・ヨンベ兄だけではなかった。 僕とほぼ同じ

時期に入ってきた兄らの実力も途方もなかった。 テソン兄の明るくて肯定的な態度と訴える

力がある歌声、T.O.P兄の優れたラップ実力と中低音の声の前で心意気がくじけた。

彼ら皆それぞれ上手にこなす特徴が一つずつあるのに僕は人前に出すことができるものが

なかった。 僕に対する評価は末っ子! それで終わりだった。 自尊心が傷つけられた。

 

 

さらにYGは【ヒップホップメーカー】で有名なところなのに、僕はヒップホップに対しては

畑違いだった。 先輩らが音楽に対して話をする時も参加することができなかった。 手当たり

しだいヒップホップといわれる音楽すべてを探して聞いた。 YGで輩出した先輩2つの音楽は

もちろん各種ヒップホップ音楽を聞きまくった。 だが長い間その文化になじんでいる先輩たち

と比較すると僕はただの真似事だけにすぎないレベルだった。

 

 

やはり先入観を払拭するのは難しかった。 皆<バトル神話>を見たようだった。 問題のファッ

ションショー場面のために怠け者というイメージが強く刻み込まれて、僕を見る眼差しがきれ

いでなかった。 一度セブン兄とご飯を一緒に食べた時、兄が僕に尋ねた。

『君はなぜYGに入ってきたか?』

『満足するまでしてみたくて入ってみましたけど』

『そう?』 兄の信じられないという表情を見て心が痛かった。

後日、誤解が解けたがその時は本当に何の考えもない子供として認識された事が明白だった。

みんな僕が間違ったためだが、僕にも明らかに長所があるのに分かってくれない人々が薄情

に思えた。『'固まってしまった偏見の中で上手にすることができるだろうか? こういうイメ

ージを破ることができるだろうか?』心配が大きくなっていった。 『いったいどのようにす

れば人々が僕を良く見てくれるだろうか?』毎晩悩んで良く眠れなかった。

 

 

そんな渦中に<リアルドキュビッグバン>の撮影が決定し、本格的なオーディションに突入した。

それこそ戦争だった。 激しい競争の中で毎日毎日が生き残りのサバイバルの連続だった。

さらにヤン代表の採点表が一週間に一回ずつ練習室の鏡に貼り出された。 できなければそれ

こそ恥さらしなのに、いつも僕の点数が最も低調だった。 一度は100点満点中、7点をつけら

れたこともあった。 イメージも良くない野郎が点数まで思わしくないから、どんなに良く見よ

うとしても、良く見ることができなかっただろう。 僕さえも僕自身が嫌いだったから。

 

 

だがいつまでもそうしている訳にはいかなかった。 解決策がまったく見つからない状況で対応策

無しで挫折だけしていてはそのまま脱落者になるのが常だった。 心に堅く決めて、まず僕が僕自

身を好きになってあげることにした。 自身さえ愛することができない人がどうして他人に愛され

ることができようか? 僕が僕を認めてこそ他人にも認められることができるという気がした。

実力が伸びなくても失敗をしても自分を鼓舞した。 『大丈夫。スンヒョン。また頑張れば良い。』

面の皮が厚く兄らの前でも大声をあげた。 『ヒョン(兄)、僕が末っ子でしょ。幼いからそれだけ

発展の可能性が大きいってことでしょ? 少しだけ待って下さい。 びっくりさせますから』

 

 

僕は今でもしばしば『スンリよ、俺はお前が本当に好きだ!』という言葉を独り言をしたり

する。 他の人々が見れば滑稽に見えるかも知れないが僕には本当に切実な呪文だ。僕にある

自信は劣等感から抜け出すための苦闘であり最後の武器である。 才能が優れた人、上手にす

る人が自信を持つのは当然のことだ。 だが僕のように足りなくて不足した人が自信を持つと

いう事は決して易しくない。 自らが劣等だと感じる中で自信を持とうとするなら継続的な暗

示と洗脳が必要だった。 何よりそのように作り出した自信に対して責任を全うしようとする

なら決して努力を怠れなかった。 自信の根拠を作るために明け方にも練習室へ向かったし、

いつどこでも休まないで歌を歌った。 僕一人いくら自信ありげに大声を上げても結局他の人

に認められなければ意味がないという事実を知っていたから。

 

 

いくら心にまっすぐ決めても時々は挫折の瞬間が訪れた。 ジヨン兄が新しく作曲した音楽を

聞かせる時、テヤン兄が格好良く踊る姿を見る時…. 心が弱くなる時ごとに僕に投げた質問は

一つであった。 『僕ができないという決まりがある?』 そうだ。 他人ができるのに、僕がで

きない理由は何か、才能が不足するという言葉は言い訳だけのことだ。 足りない才能は努力で

満たせば良い。 努力してたりないならば、さらに努力すれば良い。 上には上がある。しかし努

力せず上には上れない。才能を持って先を走る人がいるならば、努力という翼をつけて走れば

良い。 その結果の先に、人より前に走れていれば良い。

 

 

僕は卓越した才能などは持って生まれることができなかった。 自ら強力な点だと考える自信も

劣等感から抜け出すための必死のあがきに過ぎないかも知れない。 歌手で活動している今でも

相変らず不足した部分が多くて直さなければならない事も沢山。 それでも・・・、それでも

あきらめない僕なので、なおさら熱心にする僕だから、僕は僕が本当に好きだ。

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