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自叙伝『세상에 너를 소리쳐 ~世界に君を叫べ~』 を紹介するブログ
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                         最高本能 スンリ #1

~鶏も必死に飛びかかれば飛ぶ事ができる

ある日何気なくTVをつけたら信じ難い場面が視線を捕えた。

 

『見間違いか?』目をこすってまた見ても同じ画面だった。 TVには相変らず一匹の鶏が

木の上を『飛び回って』いた。 『鶏?鶏が飛んでる?』学生時代勉強を熱心にしなかった人

でも鶏は飛ぶ事が出来ないという常識程度は知っている。 人々が鶏料理を食べる時、脚の

次に好む部位という点の他には特別な価値がないことが鳥手羽肉でなかったか? 

汚いがその翼をぴちぴちはねて鶏は這い上がった。

僕の目で直接見たのだけれども信じられなかった。

 

司会者の説明によればその鶏は幼い時期、獣の攻撃で兄弟らを失ったそうだ。 その時から

だったという。 木の上に這い上がる練習をしだした。 初めは当然大変だった。 木の上を

上がろうとしたが落ちてケガをした事も多かった。 数千年の間、種族が持ち続けた本来の

習性を克服することが容易いわけがない。 だが鶏は自身の生存のために、そして自身の子

だけは山獣から守ろうと、0.1%程もない可能性にすべてを賭けてしがみついた。 その結果、

鶏が勝った。 長い歳月の間 継続してきた習性との戦いに堂々と勝利した。 木の上を飛び

回ることになったのだ。 その鶏は今おばあさんになったしその子らと孫鶏は、おばあさん

について周り木の上を共にはいあがるという。 恐らく孫鶏らは生まれてからおばあさんと

ママ鶏が飛んでいたので、自分たちは当然 飛べることができる種族だと思ったのだろう。

 

おかしな話かも知れないがその鶏から僕は自身、スンリを見た。 人々が『話にもならない

挑戦』とあざ笑った日、僕自身さえも確信がなかった事。可能性がまだ1%もならないこと

にむやみにぶつかっていった僕。成功確率がゼロに近い事でもやみくもに挑戦した僕の姿を

その鶏から見いだしたのだ。 ほんの少し前まで僕は平凡な鶏だった。 翼はあるが出るとは

思わなかった。 翼があるという事実さえ知らなかった。 だが一度も使わなかった翼で空を

飛ぶ『不可能』に挑戦したし、今は本当に飛べるようになった。 それで僕、スンリは

『飛ぶ事ができる鶏』だ。

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