忍者ブログ
自叙伝『세상에 너를 소리쳐 ~世界に君を叫べ~』 を紹介するブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

                         最高本能 スンリ #1

~5番目の理由はありません

いよいよ決戦の日がやってくる。 ヤン代表が脱落したメンバーに会ってくれることになった。

兄たちにお願いして大急ぎで衣装を準備し事務所を訪ねて行った。 ところが今何をしている

のか? 代表と目が合った瞬間、頭の中が真っ白になってしまった。 口が開かなかった。

極度の緊張感に身体のすべての機能が停止したようだ。 『イ・スンヒョンしっかりしろ。

その間の努力をまた水の泡にするつもりか? 』 やっと心を落ち着けて代表の前に立った。

そして歌を歌うのに先立ち、準備した秘蔵のカードを取り出した。<リアルドキュメンタリー

ビッグバン>でも紹介された通り『僕がチームに必ず入らなければならない5つの理由』を

先に発表したのだ。今でも時々当時の話をするときに兄達は『笑いすぎて死ぬかと思った。』

と冗談のように話す。 そうだ。 僕も認める。 今考えれば手足が縮むほどくすぐったい話だった。

だけど当時は『必ず選ばれなければ』という切実さに恥ずかしい事だと気付かなかった。

それは切実さがもたらした勇気だった。 もしかしたら一生にまたとない機会、その機会を

絶対逃したくないという切迫する思い、目が合うだけで心臓がギクッとする程難しい代表の

前で強く話を続けた。 声が震えるかと思って喉に力をこめて、深呼吸し瞳が泳がないように

目を見開いて、一つ一つの言葉に僕の真心をこめて。

 

 

『僕を選ばなければならない1つ目の理由は、末っ子というイメージは誰がなんと言っても

僕が最も似合うのではないか?という事です。 2番目は踊りです。 パフォーマンスや振りつ

け面では僕が沢山してきたので、後でこのチームのパフォーマンスや振りつけに僕が役に立つ

と考えられます。 3番目はコンセプトです。 兄らが強くて素晴らしくて男性的な姿でファン

たちを確保するならば、僕は可愛くてやわらかくて機転が利く姿でファンたちを確保できるこ

とと確信します。 4番目は自信です。 どこに行っても堂々とした本当に良い姿を見せることが

できるという事を自信持って申し上げることができます。』 そして最後に5番目理由をいわな

ければならない時がきた。 僕はすでに白くなった頭の中から準備した話を引き出して、最後ま

で強い印象を残すためにきちんと話を繋いだ。

 

 

『5番目は理由がありません。 僕に機会が与えられるならば選んだ事を後悔させないように本

当に熱心にします。 僕の隠れた気質と自信で人々をみな驚かせます。』 本当にそうだった。

これ以上何の理由があるというのだろうか? 僕が100種類理由を作り出し話すとしても代表か

ら見て、僕が必要なメンバーでなければ効果がないことだ。 もしかしたら『末っ子スンヒョン

がこのチームに必要な五つの理由』自体がつまらなかったかも知れない。 それでも何でもしな

ければならなかった。 最後機会をつかむためなら、くだらなくても、みっともなくても気にな

らなかった。 歌手に対する熱望、合格に対する願いだけ伝えなければならなくて。 当時はただ

一つだけを考えていた。ただただ『選ばれたい』・・・と。 そのように準備した話を終えて歌を歌

い始めた。 周辺の人々の表情を見回す余裕もなかった。 二度とない機会なので歌に全力を注い

だ。 3年とも同じ3分が過ぎ歌い終えた。いつのまにか服が汗でぐっしょりぬれていた。

最善を尽くしたので後悔はなかった。

 

 

そして一週間後、僕は奇跡のようにビッグバンのメンバーになった。合格の喜びより更に大き

いのは成就感だった。 努力が無駄にならなかったという事実、僅かな希望をつかんで離さなかっ

た選択が間違いじゃなかったという事実を確認できたからだ。 世の中は挑戦するものである…

とするが。 挑戦しなければ失敗するのかという事も分からないが、決して成功の道に近付くと

いう事でもない。 もし僕がオーディションに落ちた時、そのまま諦めて家へ帰ったとすれば?

考えたくもないことだ。 もちろんそうしたわけも絶対にない事だけど。

拍手[2回]

PR
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Copyright © TOPWORLD別館 All Rights Reserved
Powered by ニンジャブログ  Designed by ピンキー・ローン・ピッグ
忍者ブログ / [PR]