忍者ブログ
自叙伝『세상에 너를 소리쳐 ~世界に君を叫べ~』 を紹介するブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

                         馬鹿力本能 T.O.P #1  


~踊るラッパー?~

 

YG練習生に入る前まで俺にある '踊り' というのは遠い存在であった。

小さい頃からホンデ(弘大)をはじめとする色々なクラブで公演をしたが

踊りという存在が俺に迫ったことは一度もなかった。

ヒップホップが好きでラッパーになりたい俺に ‘踊り' という、関門が待っていると

は思わなかった。



前の節でも 詩人になりたいと話したが、俺が考えるラッパーは'メッセージを表現する'人だ。

ラッパーを他の言葉でMCと呼んだりもする。それは 'Move the Crowd' を略した言葉だ。

'Move the Crowd'・・・、'聴衆を動かす'!

初めてその話を聞いた時から本当に素敵な表現だと考えていた。

ラッパーだけが持っている色は '歌手' のそれとは少し違う。

派手な動作やパフォーマンスのようなものを通じて格好良く見せることもあるけれ

ど、ラッパーには自身の哲学を込めた歌詞とその熱情的な伝達力、パワーのような物

がすべてだと考えていた。

それで あえて踊って '見る楽しさ' を観衆に与えより '聞く楽しさ' を与えること

だけでも充分だと考えていた。

踊りや別のおもしろい要素を入れなくても舞台に立つ瞬間 '観客と1つになる' と

いうことがヒップホップの魅力だと考えていたからだ。



もちろん今の考えは少し違う。

舞台に上がって歌を歌い、ラップをして、踊って、より多くの俺たちの姿を表現する

ことによって '観客と共に楽しむことができること' が好きだ。

幸いヤン代表も俺に関しては '踊りに対する期待値' がそれほど大きくない。

踊りを上手にするT.O.Pというのは、何かちょっと似合わない所があると考えるようだ。

だがオーディションの時は違った。

前へ向かう道がどんなものなのか・・・ 何もわからないので、その漠然とすることに対し

て心配だけが胸中に広がった。 オーディションの準備をしながら20年間1度も苦労し

なかった踊りを習うことになった。


心が許諾しないから・・・  からだも従わなかった・・・・



もちろんオーディション当時には単純に踊りに対する負担感だけでなく、色々な考え

のために頭の中が複雑だった。

特にドキュメンタリーをとることになって脱落と合格という過程を通じて、グループ

が作られるということを知ることになった後からは、漠然と私がアイドルグループ、

として構成された形のままに動くダンスグループにならなければならないのか? 

という心配が襲ってきたのだ。

アンダーグラウンドで活動しながら音楽に対する情熱を話した先輩後輩・幼馴染み

らの目に、ありふれている歌手志望生のように映るのはでないか? 

そんな葛藤の中で一日一日が過ぎていった。

振付師である先生はそんな俺のせいで一日に何度もキレた。

『むしろ踊りが出来ない事は問題ではない!

けど最小限努力しようとする意志はなければならない、違うか!?

君がこれ以上意志を見せないならば、私もこれ以上お前に教えることはない。』

かちこち感じなく、意欲なくて・・・。俺は一言で言えば、思わしくない生徒であった

だろう。

今のビッグバンの姿に対する大きい未来図があったとすれば、我を張ったり葛藤をする必

要がなかったはずなのに・・・。当時としては踊るラッパーの姿が想像できなくて・・・ 

嫌、したくなくてそんな風に振る舞っていた。



しばらくの間 悩んだあげく自ら結論を下した。

踊るラッパーというのは俺が考えられなかった姿だけど、踊りという関門を通過してこそ

このオーディションを合格できるならば喜んでやってやろう!・・・と。

ラップが上手で、見る楽しみまで人々に与えられるオールドスクールヒップホップ系

列の歌手もいた。

MCハマーや B2KのLil Fizzのような。

結局『二匹のウサギを両方獲るのは大変だけど、努力すれば良いことではないのか』

・・・と 悩みをふっきれるようになった。

率直に告白すれば俺が踊りを踊れないでここで機会を得られないなら。

それは本当に もっと笑わせてくれる!という気がした。



初めて練習生生活をする時、ほとんど一日中閉じ込められていなければならないと

いうのが絶えられなかった。

五時間程度熱心に練習して、残りは外に出て生活してもいいんじゃないのか?

っていう考えもあった。

俺の場合は踊りより他の要素が重要なのだから、踊りの練習の時だけ他のメンバー達とは

別個で配慮すればという考えもあった。

だけど今考えてみれば練習生達、皆に同等で強圧的な同じプロセスを踏まなければ、

今のビックバンのようなチームにはなっていなかっただろう。 恐らくそれはチームを作る

ヤン代表の一種の持論のようなものであろう。

『歌手になる前に人になれ』というモットーもそのような脈絡であろう。

幼い時期 何かに多くの情熱を注いだことのない俺の場合には、絶えるに辛い監禁(?)

の経験と激しい練習過程を通じて "負けん気" のような 俺も気付かなかった力が

発揮されていた。



万一 俺がオーディションをあきらめていたなら、多分 今と同じ生活は夢にも見る

ことができなかっただろう。

ヒップホップが好きだといって多様な文化と音楽に耳を閉じるのは危険な考えだ。

実力があるラッパーならば、ヒップホップだけで行くのではなく、バラード・ボサノバ・

ダンスまで、すべてのジャンルでラップを駆使出来なければならないと考える。

ビッグバンのメンバーらと作業するのはいつも幸せなことだが、特にジヨンとの曲

作業は一つの遊びのように楽しい。

ジヨンのハイトーンと俺のロートンで対比されるバランスも本当によく合うようだ。



本当にしたい何かがあるならば、今まで努力した自身の努力と自身が持った才能を

信じなければならない。

状況下で楽しむ事も良いけれど、俺がさまざまな努力で状況自体を突破するのも方法だ。

状況をリードできる主導権を握ったら、その次からはその状況のために挫折することが

少なくなる。

機会を放棄すれば失敗になるが、機会を握りしめれば幸運になる。

拍手[3回]

PR
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Copyright © TOPWORLD別館 All Rights Reserved
Powered by ニンジャブログ  Designed by ピンキー・ローン・ピッグ
忍者ブログ / [PR]